緑内障

よくあるご質問

どのような治療をするのですか?

緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査等で診断され、その進行具合や初診時の眼圧などから治療方法が決まります。眼圧を下げる効果のある点眼薬を投与することから治療を始めることが多いです。

治療すれば緑内障は完治しますか?

残念ながら一度欠けてしまった視野を元に戻すことはできません。しかし、眼圧を下げることによって視野の障害の進行を遅らせることはできます。点眼薬、内服薬、外科的療法による治療があり、担当医とよく相談しながら長期間、継続して治療をおこなう必要があります。

点眼薬による効果はどれくらいですか?

点眼薬の効果には個人差があります。まずは1種類の点眼薬から治療を開始し、効果が足りない場合には点眼薬を変更したり、追加したりします。効果は通院時の眼圧検査や視野検査でしか明確には分かりませんので、担当医がその都度、検査結果をみてその効果を判定させていただきます。

緑内障はどうして気づきにくいのですか?

緑内障は何年もかけてゆっくりと視野が欠けていきます。また、普段私たちは両目を使って見ているので、片方の目の視野が欠けてきても、もう一方の目が視野を補うため、初期の段階では気づかないことが多いのです。

緑内障になると必ず失明しますか?

緑内障=失明とイメージする方は少なくありません。しかし早期に治療を開始すればほとんどの方は進行をくい止めることが可能な病気です。そのためにも定期検査を受けることをおすすめします。

眼圧を測る度に値が違います。何か問題はあるでしょうか?

眼圧は1日の内でも、時間や季節、目の使用状態によって変化しますので、問題はありません。
一般的に夜や冬は眼圧が高く、夏は低くなる傾向があります。パソコンなどを長時間使用すると眼圧は上昇していきます。
理想的な眼圧は人それぞれ異なりますが、眼圧の正常値は「10〜21mmHg」とされております。点眼での治療を行いながら、定期的に眼圧測定や視野検査をおこない、経過を観察することが重要です。

緑内障と血圧は関係がありますか?

眼圧と血圧には特に関連はありません。そのため、高血圧だから眼圧が高いわけではありません。
しかし、低血圧の場合は目の血流が悪いため、緑内障によるダメージを受けやすくなります。

視野検査はどれくらいの頻度で受けた方が良いですか?

視野検査を行う頻度は症状の進行具合によって異なります。点眼治療中の方は3カ月に1度受けていただくことが多いです。

タバコは緑内障に影響がありますか?

タバコは緑内障に悪い影響があります。タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、目の血流を悪化させたり、眼圧が上がったりと緑内障に悪影響があります。

お酒は緑内障に影響ありますか?

お酒と緑内障は関係ありません。ただ、過度に飲酒をおこなうと視神経に影響を及ぼすことがあります。

風邪薬や胃薬、睡眠薬などの添付文書に「緑内障の方は禁忌または注意するよう」記載されていることがありますが、飲んで大丈夫ですか?

これらの薬物は、副交感神経を抑制、あるいは交感神経を刺激する作用を持っています。どちらも瞳孔を閉じる働きがあり、隅角が狭くなることで眼圧が上昇する可能性があります。
開放隅角緑内障の方であればそこまで眼圧は上昇しなかったり、一時的に眼圧が上昇してもすぐに戻るので、心配はありません。しかし、狭隅角の場合は、さらに隅角が狭くなることで緑内障発作をおこす心配があります。
心配な方は、かかりつけの医師にご確認ください。